君たちはどう見たか、2023年下半期の映画

osanai 2023年下半期振り返り 渡辺順也

前回は“エブエブ祭り”ということで2023年の上半期を振り返りました。今回は下半期だけを振り返るということで、2023年後半の映画をまとめていきたいと思います。

まずは、今年通しても1番の話題だったのが、宮﨑駿監督が引退を撤回して作り上げた「君たちはどう生きるか」。宣伝をしない宣伝というのも話題になりました。映画関係者でさえ一切観させてもらえなかったという徹底したスタンスで、おかげでどんな作品なのか全く分からないまっさらな状態で映画に臨めるというとてもピュアな体験ができました。
内容的にも宮﨑アニメの集大成的な内容で、深読み考察もできる多面的なつくりとなっていて巨匠の仕事という感じでした。

巨匠といえば、宮﨑駿監督(82歳)よりも年上のリドリー・スコット監督(86歳)による「ナポレオン」もそう。エキストラをCGでなくものすごい数を起用し、しかもその全員にナポレオンの戦術を学ばせ動かすという、まさに圧巻の戦闘シーンというベテランの演出でした。
オスカー俳優ホアキン・フェニックス演じる戦争の天才と、その彼が唯一「征服」できなかった妻・ジョゼフィーヌとの物語でもあります。
そしてこの作品は、アップルによるオリジナル作品。コロナが明けて劇場に人が戻ってきたとはいえ、動画配信大手の製作による作品はまだまだあります。

その中で2024年のアカデミー賞の作品賞候補とも言われているのが、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」で同じくアップルの製作。そして本作の監督マーティン・スコセッシも81歳。ネイティブアメリカンの土地に出た石油の利権をめぐって取り入ろうとする白人たちとの物語をロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオらで重厚に描いています。

現役バリバリで大作を発表し続けている元気なおじいちゃんたちがいるだけで元気づけられます。

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移動映画館キノ・イグルー。全国で映画イベントいろいろ。年間300本くらい映画やドラマを観てます。インスタやnoteでも映画ネタを発信中。