映画と坂本龍一

素晴らしい作品に、素晴らしい仕事で応え続けてきた坂本。「映画と坂本龍一」のキャリアの深みを感じます。

世界の巨匠たちと仕事をしてきた坂本も、いつしか自分の方が監督よりも年上になり、映画音楽の巨匠となっていきました。

2014年に中咽頭がんが見つかった坂本。

この頃に、小さくともメッセージ性のある作品へ楽曲提供をしている。例えば、沖縄史の英雄である瀬長亀次郎氏の功績を追ったドキュメンタリー作品の「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」(2017)、そして続編となる「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」(2019)。テーマ音楽を手がけたのは、坂本自身が沖縄の基地問題に対してたびたび苦言を呈していたことと無縁ではないだろう。
この作品は、映画としても知られざる歴史を取り上げたという意味でとても面白いのですが、こういった渋めのミニシアター系作品とも仕事をしているのが、坂本が多方面から敬意を払われてきた理由でしょうか。

近年でも、ジョニー・デップ主演の「MINAMATA ミナマタ」(2020)、コゴナダ監督の「アフター・ヤン」(2022)など、精力的に映画に関わっていました。

そしてこれから公開が控えている作品が、是枝裕和監督の「怪物」(2023)。
脚本が「花束みたいな恋をした」の坂元裕二、キャストは安藤サクラ、永山瑛太という楽しみな座組みで、6月2日公開となっています。

とても全部ではないですが、坂本龍一が映画音楽を手がけた作品を紹介してみました。主だった作品とその流れが分かるんじゃないかと思います。初期から優れた作品と関わっていたんだなと改めて感じました。

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S H A R E
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移動映画館キノ・イグルー。全国で映画イベントいろいろ。年間300本くらい映画やドラマを観てます。インスタやnoteでも映画ネタを発信中。