【なまず】そこに穴があるかぎり

osanai なまず

病院内でセックスをしているレントゲン写真が流出し、看護師・ユニョンと恋人・ソンウォンは「自分たちの写真が晒されてしまった」と誤解する。副院長は犯人をユニョンと決めつけたことから始まる、めくるめく「疑い」が飛び交う物語。
「梨泰院クラス」のイ・ジュヨンが主人公・ユニョンを演じる。主人公のパートナーには、製作・脚本・編集も務めるク・ギョファン。監督はイ・オクソプで本作にて初めて長編作品を手掛けている。

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人を疑う時、人は穴に落ちる。

恋人の携帯電話をこっそり盗みみて、幸せになる人はいない。
携帯電話をみようと考える時点で相手に対する疑いは芽生えているものだし、仮に疑惑の証拠らしきものがみつからなくても、より一層疑いを深めてしまうものだ。

携帯のパスワードを指の動きで推察している時点で、バッドエンドが待ち構えている。

わたしが元恋人の携帯電話をみてしまった時は、さらに深い穴に突き落とされたあげく、速攻でバレて修羅場になった。

「穴から落ちた時にやるべきことは、堀り進むことではない。そこから抜け出すことだ」

これは、映画「なまず」の冒頭で提示され、全編を通して繰り返されるテーマだった。

誰でもやましいことの、ひとつやふたつ

主人公であるウニョンの職業は看護師。勤めている病院のレントゲン室で、とある男女がセックスしているであろうレントゲン写真が盗撮され、中庭に張り出されるトンデモ事件が起こった。

ウニョンはその写真を家に持ち帰り、一緒に暮らす恋人のソンウォンに相談する。これは俺の腰だ!と、レントゲン写真を照らし合わせるソンウォン。ウニョンはもう病院を辞めるしかないのではと、思いつめる。

あんたらもレントゲン室でセックスしてたんか〜〜い!と心の中で突っ込みながら観ていると、次の日の病院にはウニョンと副委員長しか出勤していない。
なんと、みんな体調不良だという。

みんな心あたりあるんか〜〜い!と思ったのは、副委員長も同じ。
みんなが嘘をついていると決めつける。

そんな副委員長に対してウニョンは穴の上から手を差し伸べる。

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S H A R E
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最近会社を辞めました。登山しながら、書きながら、暮らしていけたら最高です。