思い起こすのは大学生の時。同級生の男子たちが私や女友達の前で「同じ学部の女子は、彼女とか結婚相手としては無いな~。強すぎるし、めんどくさいから」と苦笑いしながら顔を見合わせていた事があります。寅子だったら、「はて?」と首をかしげたでしょう。
私も全く、その意味が理解できませんでした。「はて?」
男性女性問わず、自分の考えを述べたり自己主張したければすればいい、と思って育ってきたからです。言いたい人が言えばいいじゃん、以上。そんな考えでした。
私たち、強すぎるんでしょうか??強いなんて自覚はした事ないし、そもそも、「強い」って何でしょうか。
分からないので彼らにもう少し詳しく聞いてみると、「三歩下がって付いてきてくれる女性」ではないから、とも教えてくれました。
三歩下がってーー!!??何時代ですか??(当時は平成)
どうしましょう。自分の中から溢れ出る興味に突き動かされて、男性の三歩下がって歩くどころか、男性の存在を忘れて自分の行きたい方向にぴゅーーーっと突き進みがちな人間なのに。
人の好みは様々です。多様性は尊重されなくてはなりません。なので、三歩下がって付いてきてほしいと考える方を否定するつもりはありません。三歩下がって歩く事を望む女性と、ご一緒になられるのが宜しいだけです。
ただ、三歩下がって歩くどころか、どこかの方向へ興味のままにばく進してしまう人はどうしたらよいのでしょう。
私の狭い観測領域では、私の年代(40代後半)では、三歩下がって歩いてほしいという男性のニーズが多いという状況でした。
商品価値は、市場のニーズで決定します。需要と供給。経済学の基礎オブ基礎です。
残念ながらどうやら私は、日本国内での恋愛マーケットにおいては、需要がとても少ないニッチマーケットに身を置いていると認識せざるを得ない出来事にいくつも直面をするのでした。
(注:恋愛市場で辛酸を舐めていた背景としては、当然ながら他にも容姿や性格のその他の部分など様々な要因があります。決して自己主張が強かったからだけではありません。若い頃の苦い思い出を、自分のせいではなくジェンダーと時代背景のせいにしたい、極めて他責思考の、自分に都合が良い考察なのでご容赦下さい)