映画で魅せる様々な「生きづらさ」

2020年~2021年は予定されていた映画の公開延期や中止が相次ぎ、NetflixやAmazon Prime Videoなどの配信サービスが人々の生活に彩りを与えるようになった。2022年は社会的にもwithコロナが浸透し、レッドカーペットイベントで世界を飛び回るために2年近くも公開を温め続けてきた「トップガン マーヴェリック」もついに公開し、世界的大ヒットを記録。
普段映画を見ない人でも「最高の映画体験」と感じたであろう本作は、シアターを再び活気づける起爆剤にもなったのではないだろうか。

私の2022年は多忙な1年だった。前年2021年は働きながらも映画やドラマを年間200本以上は観れていたが、今年はそうもいかなかったので、ほんとうに観たい作品を絞ってシアターへ足を運んでいた。
今年こそ、たくさん映画が公開されるのに。。!という気持ちの反面、作品を厳選することにより1回1回の映画鑑賞がていねいだったので、これはこれでよかったかな。と思っている。
(退屈な作品にあたり眠ってしまうこともほぼなかったし笑)

2022年を振り返った時にふと思ったことがある。ここ数年、大なり小なりLGBTQ要素がほとんどの作品において入っていたように感じていたが、今年はその要素が全くない作品も散見されたということだ。
LGBTQを訴求しなくても、それなりに人々へ浸透し始めている証拠なのだろうか?
肌の色に対する差別を描く作品も、以前と比べると減ってきているような気もしている。

今年アカデミー賞を受賞した「コーダ あいのうた」ですら、同性愛者のカップルは登場しなかったのだから。

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S H A R E
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アパレル業界出身のシステムエンジニア。オンラインコミュニティ「Beauty Ritual」運営。恋愛映画がすきだけど、オールジャンル鑑賞します。